聖マルチン幼稚園は、キリスト教(カトリック保育)精神とモンテッソーリ教育の理念を大切にしています
神さまがお創りになった自然や人間を讃え、その愛の中で生きることを保育活動全般を通じて子どもたちに伝えると、子どもたちは神さまに親しみを持ち、全ては神さまによって生かされていることを感じます
また、心をこめてお部屋や園庭の環境を整え、子どもたちの豊かな体験のために「自分で考え 自分を育てる」ことをモンテッソーリ教育の理念の下で見守り、援助しています
2年間のモンテッソーリ教師養成コースを修了し、資格を取得した教師を中心に、カトリック保育の精神を土台として丁寧な関わりをしています
(ヨハネの福音書13章34節)
と語られるキリストのみことばに、人間としてのふさわしいあり方を見、その実現のために教育・保育を行うことである。
カトリック教育・保育で「いつも喜び、祈り、感謝できる子ども」を、
モンテッソーリの教育理念で「自分で考え、自分を育て、自ら平和を創り出す子ども」を育む。
※生活の中で
大切にしていること・・・
《 4つの尊敬 》
神と自然
子どもたち
小さきこと
地域文化
◎「目には見えないけれど大切なもの」と「祈り」を知る
幼き日に自分を愛し、守り、支えてくださる『神』という目に見えない存在を知ること。
その神さまに「自分は愛されている大切な存在なのだ」と素直に喜ぶこと。
神さまに「祈る」ことは、子どもに開かれた心を育てることになります。
そして「祈る」ことは、自分を開き、他者を受け入れる力になっていきます。
神さまも目には見えない、この世界も目に見えるものだけが全てではありません。
むしろ、『大切なものは目には見えない、心で感じる』という価値観で保育を行います。
◎「なぜ?」ではなく、「何のために?」を問う
人生の様々な出来事にはすべて意味があり、そのことを通して語られる「神の深い愛と恵み」。
苦しみの時にこそ、「なぜ?」と原因を追究することよりも、「何のために?」とその意味を問い、ありのままを受け入れ、「喜び、祈り、感謝する」ことを大切にしています。
モンテッソーリ教育の目的
・・・
「自立した人格を形成し、平和を創り出す人間を育てる」
モンテッソーリ教育は、イタリアの『マリア・モンテッソーリ』が、精神医学者として子どもを観察する中から考え出した教育法です。
全ての子どもには、「やりたい」「できるようになりたい」という生命衝動・エネルギーが備わっています
「自分の選び」が尊重されると、子どもは繰り返し満足するまで行います
深い満足感を体験すると子どもの中で何かが変わり、それが成長へとつながります
成長の指針は子ども自身の中にあるからです
毎日、整備された環境の中で子ども一人ひとりの意思を尊重し、大きな自由の中で規律を重んじ、他者への配慮を大切にすることは、平和を愛し、一人ひとりの生涯にわたっての「人格の土台となる教育」です
3歳・4歳・5歳の子どもたちが同じクラスで生活を共にする、異年齢混合が縦割りです
*自分より小さい人をいたわる気持ち、また、年上にあこがれる気持ちの芽生え 生活を共にする中で、子ども同士のつながりや、絆が自然と育まれます
*大きい人は、年長としての自覚が芽生え、「今、求められることは?」と自己教育を促します
*小さい人は、自分のこれからの姿に見通しや期待と共に、向上心・意欲を養います
*小さい人は「見て学ぶ」「やって学ぶ」、大きい人は小さい人へ「教えて学ぶ」という、クラスの中で自然と役割『社会』が生まれます
当園の食事は自園調理の完全給食です。完全給食とは、主食となる米飯・パン・麺類もメニューに沿って出していますのでご家庭で主食を準備していただく必要がありません。現在は食の安全と適正な栄養管理、そして栄養士による食育や栄養指導も含め(株)ミールケアに委託しています。すべて園内の厨房で調理していますので、美味しそうなにおいが漂ってきます。
◎食べることは生きること いのちに感謝すること
・栄養バランスの優れた献立・かつおや昆布などの天然だし・薄味の仕立て
・無添加で安全な食材と季節感のある地元食材の使用
*自分のからだを作る日々の『食』の大切さ、食物を育てる人、食事を作る人、神さまがお創りになった自然に対しても感謝する心を育てる
◎作って食べる・きちんと食べる
食育:野菜の皮むき・野菜切り・畑での野菜作り・餅つき・サンマの丸焼き・ジャガイモのニョッキ作り・クッキー作りなど年間計画に沿って行います
マナー:姿勢、スプーンや箸の使い方など食事中のマナーについても、ご家庭と協力しながら、個々の発達に応じ、きめ細やかな指導を心がけるようにしています
◎給食の当番活動と、自己決定し、自分でよそって食べる食事
食事の準備や後片付けを異年齢での当番活動として採り入れています
どんなに遊びが盛り上がっていても、時計を見て時間になったらクラスにもどって用意をしなければなりません
身支度、テーブルごとの花、おこぼしの紙や布巾の用意・・・と協力しながら行います
食事の準備ができたクラスから、ベルを鳴らしてクラスの友だちを呼びます
食後の後片付け、掃除まで責任をもってがんばっています
※食器は、軽量・無害なダイヤセラム(磁器)を使用
※食物アレルギーの対応について
医師の診断に基づき、保護者・栄養士・園との懇談により、できる限りの個別対応をしています
当園では、更に豊かな人との関わりとして活動内容に応じて「学年別活動(横割り保育)」も取り入れており、同じ年齢の子ども同士が共に育つ時間もあります。