カイコをめぐる物語 その1

カイコをめぐる物語 その1

駒ケ根市にあるシルクミュージアムさんからのお誘いを受け、今年は縦割りの3クラスともカイコを育ててみることにしました。

いただいた卵は約500個。けし粒よりも小さな小さな卵でした。孵化予定より少し遅れ、6月初めに「けご」という、これまた小さな小さな目に見えるか見えないほどの幼虫が生まれました。

桑の粉の入った人工飼料で育てつつ、少しずつ大きくなってきました。毎日たくさんのうんちもします。

人工飼料から桑の葉に切り替える前に、クラスに残す頭数を子どもたちが決め、その他の幼虫はシルクミュージアムで育てていただくことになりました。

カイコは桑の葉をモリモリ食べ、どんどん大きくなっていきました。「かわいい・かわいい」とカイコもすっかりクラスの仲間に。

令和元年度卒園記念で購入した虫眼鏡も大活躍。

(その後、顕微鏡も購入させていただきました。ありがとうございます。この場をお借りしてお礼申し上げます。)

古いカイコの図鑑も大活躍、一冊を全クラスで共有しています。

その後、早いものは糸を吐きはじめました。急いでトイレットペーパーの芯を準備。いつでも繭を作っていいよ。

桑の葉があっという間になくなっていきます。休みの日は、先生たちもカイコを家に持ち帰るほど食欲旺盛。

いつの間にか、先生たちもカイコが「愛しい」と思える存在に。手でさわって毎日やさしくお世話してくれています。

この変化、ほんとうにすばらしいですね。子どもたちと同じ目線・同じ心で共感してくれています。

全クラスの幼虫が繭になりました。

そして、早くに繭になった個体から、7月16日、ついに第1号が生まれたんです!

光の星の先生たちから、「生まれました!」と、それはそれはうれしそうに報告がありました。

カイコはこのままでは生きられません。これから他の繭をどうするか、子どもたちと話し合うことになります。

また、こころ揺さぶられ、友だちの気持ちを聞きながら、いろいろな意見を交わす経験になりそうです。