新しい仲間と新しい関係

新しい仲間と新しい関係

一日保育が始まりました。縦割りの中で新しい関係が生まれてきました。

小さいお友だちも仲間に入っています。仲間関係が生まれ、自分の居場所を見つけていく姿。

小さな日常のできごとが、子どもたちの心の根っこをじわじわと育てています。

友だちの姿に刺激を受け、「よ~し、ぼくも。」「わたしも。」

子どもの中で何かが動く、何かが変わる。成長とはそんな毎日の積み重ね。

「あのね、私、ハロウィーンパーティやるの」と遊びが始まるとその遊びに入ってくる子、できた頃にお客さんになって入っている子。

遊びはふくらんだり、ちぢんだりしながら姿を変えていきます。

ある日、ドングリの木にシロスジカミキリを発見。このコナラの木にはすでにドリルで開けたようなたくさんの穴があります。みんなシロスジカミキリの幼虫がこの木で育って出てきた穴です。

興味津々ですが、大きなカミキリムシなので、みんな手で触るのはちょっと・・・ですが、わくわくドキドキたまらない。

年長の虫好きさんの力を借りつつ・・・つかまえた!! やれそれと、わいわいガヤガヤ。

ほら!「わ~!!」

「ねぇねぇ、樹も入れた方がいいんじゃない?」「ねえねえ、土も」「ねぇ、見せて見せて」

子どもたちの発話が一気に増えていきます。

ひとしきり盛り上がった後、給食の時間になり、虫は逃がしてもらえたとか。

不思議だったのは、図鑑で見るシロスジカミキリと、本物のシロスジカミキリの身体の色が違うこと。そして初めて知りました。死ぬとシロスジカミキリの黄色いすじは白くなるということ。図鑑だけではわからない。やはり本物は生きた教科書だ。自分の目で見る、体験する、感じる・・・子どもたちにも大事にしてもらいたいことです。

先日読んだ『虫とゴリラ』という本の中にも、養老さんと山極さんの対談で昆虫は個体によってものすごく違うと書いてありました。あたりまえといえばそうですね。確かに、生き物は、人間もそうですが一人ひとりが違います。見かけも違う、性格も違う、好きなものも違う、そして発達も違う。それぞれが自分のペースでがんばっています。すばらしいですね。

神さまの御業に賛美。